
ChaChaCha を立ち上げた石井親子は、静岡で三代続く小さな茶農家の二代目と三代目です。
初代・石井恒次郎(つねじろう)は戦後間もなくの1940年代に茶葉栽培を始め、二代目・敬明(たかあき)は庭師として精力的に活動をしながら茶農家の仕事も続けてきました。そして三代目・宏和(ひろかず)は、さらに多くの人へお茶の楽しさを届けるため、新ブランド・ChaChaCha を本格的に始動させました。
静岡のお茶づくりの今を見て
静岡の茶業を取り巻く環境は、特にこの数十年で大きく変化しました。茶業従事者の高齢化や人手不足はもちろん、お茶の市場価格は低迷し、維持費の高騰も重なります。極めて難しい局面のなか、茶業の継続を諦めざるを得ない人々が後に絶えません。
三代目の宏和は大手企業で働きながら、海外の支店にも多く駐在していました。ヨーロッパでMBAを取得し、2023年末に帰国。そして故郷の現状を目の当たりにし、「このまま何もせずに見過ごせば、お茶づくりの未来は失われてしまう。」と危機感を募らせました。まさに今、静岡のお茶の未来を考えたとき、極めて重要な岐路に立たされていると感じたのです。
ChaChaCha ができること
2024年4月、宏和は父親の敬明とともに ChaChaCha を立ち上げました。様々なバックグラウンドを持つクリエイティブなメンバーを集め、地域の人々や近隣茶農家と対話を重ね、親子でビジョンを描きながら、次々と斬新なアイデアを形にしてきました。
継続が困難になった茶畑は ChaChaCha が引き取り、茶園として受け継ぐ活動を行っています。そして多くの人へお茶や茶葉をもっと身近に感じてもらうため、茶園のイベントを開催したり、今後は全国のカフェや店舗で茶葉の取り扱いを始めます。
ぜひ一緒に、静岡のお茶づくりの明るい未来を見届けてもらえたら嬉しいです。