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春のお茶摘み - 新茶「八十八夜」オンライン販売開始のお知らせ
一番茶とも呼ばれる新茶は、毎年だいたい4月中旬から5月上旬にかけて摘み取られます。今年はその新茶のタイミングに合わせて、5月3日にSPAC芸術公園にてお茶摘みイベントを開催しました。 ChaChaCha の新茶「八十八夜」 お茶の世界では、新茶の芽を摘む頃を「八十八夜」と呼びます。立春から数えて88日目にあたる日で、例年4月中旬〜5月上旬ごろ。霜の心配がなくなるタイミングとされていて、昔から新茶はこの時期に摘むのがよいとされてきました。 夏に向かって新芽がすくすく育つこの時期は、まさにお茶の収穫にぴったりです。ChaChaCha でも、この八十八夜のタイミングで今年の新茶を摘みました。 ChaChaCha の新茶「八十八夜」は、現在オンラインストアでもご注文を承っています。数量限定でのご用意となりますが、ご家庭でもフレッシュな味わいをぜひお楽しみください。 商品ページはこちら この時期にしか見られない、新緑広がる茶園の風景 新茶の収穫直前、茶園には一面の新緑が広がります。その風景は本当に圧巻で、毎年この景色に出会うたびに、今年もお茶を無事育てられたことへの達成感と、「ここまでよく育ってくれたなあ」と感慨深い気持ちになります。 そして、「この景色をずっと後世に残していきたい」と、また来年に向けてがんばろうというパワーももらえます。 ChaChaChaでは昨年から静岡県内での茶園の開拓にも力を入れてきました。そのため、今年のお茶摘みは作業範囲がぐっと広がり、石井家だけでは手が回らないほどに。 そんな中、イベントにご参加いただいたゲストの皆さんや、さまざまなご縁で手伝いに来てくれた仲間たちの存在が本当に心強く、大きな支えになりました。あらためて、ありがとうございました! プチインタビュー 今回、お茶摘みを手伝ってくれたマットさんとエアリさんに、ChaChaCha の茶園での感想を聞いてみました。 マットさん 今年2月にタイから来日し、現在は東京の日本語学校に通う留学生のマットさん。今回、初めて東京以外の地域を訪れたそうです。 「新幹線には乗らず、ゆっくり電車で行くことにしました。景色を眺めながらの移動が楽しくて、思ったより早く着いたな、というのが第一印象でした。」 静岡には2泊3日で滞在し、ChaChaChaのお茶摘みイベントだけでなく、いろいろな茶園やお茶づくりの現場も見学したそう。 「日本のお茶といえば、タイでも抹茶は人気で、初めて飲んだのは高校生の時でした。スターバックスの抹茶ラテなどをよく飲んでいました。 実際の茶園に来たのは今回が初めてで、手を怪我しないために軍手が必要なことや、味が変わってしまうので香水や匂いのするものを身につけてはいけないなど、いろいろなことを石井さんから教わりました。発見が多く、とても楽しかったです。」...
春のお茶摘み - 新茶「八十八夜」オンライン販売開始のお知らせ
一番茶とも呼ばれる新茶は、毎年だいたい4月中旬から5月上旬にかけて摘み取られます。今年はその新茶のタイミングに合わせて、5月3日にSPAC芸術公園にてお茶摘みイベントを開催しました。 ChaChaCha の新茶「八十八夜」 お茶の世界では、新茶の芽を摘む頃を「八十八夜」と呼びます。立春から数えて88日目にあたる日で、例年4月中旬〜5月上旬ごろ。霜の心配がなくなるタイミングとされていて、昔から新茶はこの時期に摘むのがよいとされてきました。 夏に向かって新芽がすくすく育つこの時期は、まさにお茶の収穫にぴったりです。ChaChaCha でも、この八十八夜のタイミングで今年の新茶を摘みました。 ChaChaCha の新茶「八十八夜」は、現在オンラインストアでもご注文を承っています。数量限定でのご用意となりますが、ご家庭でもフレッシュな味わいをぜひお楽しみください。 商品ページはこちら この時期にしか見られない、新緑広がる茶園の風景 新茶の収穫直前、茶園には一面の新緑が広がります。その風景は本当に圧巻で、毎年この景色に出会うたびに、今年もお茶を無事育てられたことへの達成感と、「ここまでよく育ってくれたなあ」と感慨深い気持ちになります。 そして、「この景色をずっと後世に残していきたい」と、また来年に向けてがんばろうというパワーももらえます。 ChaChaChaでは昨年から静岡県内での茶園の開拓にも力を入れてきました。そのため、今年のお茶摘みは作業範囲がぐっと広がり、石井家だけでは手が回らないほどに。 そんな中、イベントにご参加いただいたゲストの皆さんや、さまざまなご縁で手伝いに来てくれた仲間たちの存在が本当に心強く、大きな支えになりました。あらためて、ありがとうございました! プチインタビュー 今回、お茶摘みを手伝ってくれたマットさんとエアリさんに、ChaChaCha の茶園での感想を聞いてみました。 マットさん 今年2月にタイから来日し、現在は東京の日本語学校に通う留学生のマットさん。今回、初めて東京以外の地域を訪れたそうです。 「新幹線には乗らず、ゆっくり電車で行くことにしました。景色を眺めながらの移動が楽しくて、思ったより早く着いたな、というのが第一印象でした。」 静岡には2泊3日で滞在し、ChaChaChaのお茶摘みイベントだけでなく、いろいろな茶園やお茶づくりの現場も見学したそう。 「日本のお茶といえば、タイでも抹茶は人気で、初めて飲んだのは高校生の時でした。スターバックスの抹茶ラテなどをよく飲んでいました。 実際の茶園に来たのは今回が初めてで、手を怪我しないために軍手が必要なことや、味が変わってしまうので香水や匂いのするものを身につけてはいけないなど、いろいろなことを石井さんから教わりました。発見が多く、とても楽しかったです。」...

ChaChaCha の成り立ち
ChaChaCha を立ち上げた石井親子は、静岡で三代続く小さな茶農家の二代目と三代目です。 初代・石井恒次郎(つねじろう)は戦後間もなくの1940年代に茶葉栽培を始め、二代目・敬明(たかあき)は庭師として精力的に活動をしながら茶農家の仕事も続けてきました。そして三代目・宏和(ひろかず)は、さらに多くの人へお茶の楽しさを届けるため、新ブランド・ChaChaCha を本格的に始動させました。 静岡のお茶づくりの今を見て 静岡の茶業を取り巻く環境は、特にこの数十年で大きく変化しました。茶業従事者の高齢化や人手不足はもちろん、お茶の市場価格は低迷し、維持費の高騰も重なります。極めて難しい局面のなか、茶業の継続を諦めざるを得ない人々が後に絶えません。 三代目の宏和は大手企業で働きながら、海外の支店にも多く駐在していました。ヨーロッパでMBAを取得し、2023年末に帰国。そして故郷の現状を目の当たりにし、「このまま何もせずに見過ごせば、お茶づくりの未来は失われてしまう。」と危機感を募らせました。まさに今、静岡のお茶の未来を考えたとき、極めて重要な岐路に立たされていると感じたのです。 ChaChaCha ができること 2024年4月、宏和は父親の敬明とともに ChaChaCha を立ち上げました。様々なバックグラウンドを持つクリエイティブなメンバーを集め、地域の人々や近隣茶農家と対話を重ね、親子でビジョンを描きながら、次々と斬新なアイデアを形にしてきました。 継続が困難になった茶畑は ChaChaCha が引き取り、茶園として受け継ぐ活動を行っています。そして多くの人へお茶や茶葉をもっと身近に感じてもらうため、茶園のイベントを開催したり、今後は全国のカフェや店舗で茶葉の取り扱いを始めます。 ぜひ一緒に、静岡のお茶づくりの明るい未来を見届けてもらえたら嬉しいです。
ChaChaCha の成り立ち
ChaChaCha を立ち上げた石井親子は、静岡で三代続く小さな茶農家の二代目と三代目です。 初代・石井恒次郎(つねじろう)は戦後間もなくの1940年代に茶葉栽培を始め、二代目・敬明(たかあき)は庭師として精力的に活動をしながら茶農家の仕事も続けてきました。そして三代目・宏和(ひろかず)は、さらに多くの人へお茶の楽しさを届けるため、新ブランド・ChaChaCha を本格的に始動させました。 静岡のお茶づくりの今を見て 静岡の茶業を取り巻く環境は、特にこの数十年で大きく変化しました。茶業従事者の高齢化や人手不足はもちろん、お茶の市場価格は低迷し、維持費の高騰も重なります。極めて難しい局面のなか、茶業の継続を諦めざるを得ない人々が後に絶えません。 三代目の宏和は大手企業で働きながら、海外の支店にも多く駐在していました。ヨーロッパでMBAを取得し、2023年末に帰国。そして故郷の現状を目の当たりにし、「このまま何もせずに見過ごせば、お茶づくりの未来は失われてしまう。」と危機感を募らせました。まさに今、静岡のお茶の未来を考えたとき、極めて重要な岐路に立たされていると感じたのです。 ChaChaCha ができること 2024年4月、宏和は父親の敬明とともに ChaChaCha を立ち上げました。様々なバックグラウンドを持つクリエイティブなメンバーを集め、地域の人々や近隣茶農家と対話を重ね、親子でビジョンを描きながら、次々と斬新なアイデアを形にしてきました。 継続が困難になった茶畑は ChaChaCha が引き取り、茶園として受け継ぐ活動を行っています。そして多くの人へお茶や茶葉をもっと身近に感じてもらうため、茶園のイベントを開催したり、今後は全国のカフェや店舗で茶葉の取り扱いを始めます。 ぜひ一緒に、静岡のお茶づくりの明るい未来を見届けてもらえたら嬉しいです。

ChaChaCha が描く、お茶の未来
ChaChaCha が目指しているのは、お茶や茶園の魅力や面白さをたくさんの人々と共有しながら、静岡のお茶のある風景に活気を生み出すことです。 お茶づくりにまつわる産業は、他のほとんどの農業と同じく、賑わいを失いつつあります。地域の高齢化や担い手不足、手間のかかる工程。様々な理由が重なり、茶業を廃業する人々が後を絶えません。 しかし一方で、日本茶は日本人の生活に根付いている大切な飲み物です。近年では海外からも注目を集めています。 「日本の美味しいお茶を求めている人はきっといる。」そう信じて、ChaChaCha はお茶の美味しさや面白さを国内外に届け続けます。 ChaChaCha が届けたいお茶の世界 ChaChaCha を立ち上げたのは小さな茶農家の親子です。2人の生活の周りには常に茶畑が広がり、お茶づくりに携わる人々がいました。飲み物としてお茶を楽しむだけでなく、もっと広いお茶の世界と関わりを持ってきた背景から、それらをより多くの人と一緒に楽しみたいと思っています。 ChaChaCha の活動の中心は茶園にあります。茶園はお茶の木を育て茶葉を収穫する、お茶の原点となる大切な場所です。 お茶は多くの人の生活に馴染んでいる一方で、茶畑や茶園を身近に感じる人は少ないのではないでしょうか。そこでChaChaCha では、茶園の中で迷子になって楽しむメイズを作ったり、お茶摘みイベントを開催したり、「遊びに行きたい」と思ってもらえるよう工夫を凝らした茶園づくりにこだわっています。茶畑ではなく「茶園」と呼んでいるのも、そのためです。 また、茶園近くに滞在できる宿泊施設、茶道や抹茶ラテ作り体験といった味わうイベント、気軽に立ち寄れるティースタンドなど、茶葉の販売以外にも色々なかたちでお茶と関われる場を設けています。 お茶づくりを支え、お茶に支えられる地域のかたち お茶づくりは一人ではできません。茶葉栽培から飲み物としてお客様の手に渡るまでの間には、たくさんの人々がその工程の役目を果たしながら関わっています。 特に静岡のような茶産地においては、お茶づくりが地域のアイデンティティとして人々を繋いできました。茶業が賑わい地域に活気が生まれる、そんな時代もありましたが、現在ではその雰囲気を失いつつあります。 静岡の茶業に携わる多くの人が活き活きと働き、地域に住む人々が未来に希望が持てるようになったら、これほど嬉しいことはありません。
ChaChaCha が描く、お茶の未来
ChaChaCha が目指しているのは、お茶や茶園の魅力や面白さをたくさんの人々と共有しながら、静岡のお茶のある風景に活気を生み出すことです。 お茶づくりにまつわる産業は、他のほとんどの農業と同じく、賑わいを失いつつあります。地域の高齢化や担い手不足、手間のかかる工程。様々な理由が重なり、茶業を廃業する人々が後を絶えません。 しかし一方で、日本茶は日本人の生活に根付いている大切な飲み物です。近年では海外からも注目を集めています。 「日本の美味しいお茶を求めている人はきっといる。」そう信じて、ChaChaCha はお茶の美味しさや面白さを国内外に届け続けます。 ChaChaCha が届けたいお茶の世界 ChaChaCha を立ち上げたのは小さな茶農家の親子です。2人の生活の周りには常に茶畑が広がり、お茶づくりに携わる人々がいました。飲み物としてお茶を楽しむだけでなく、もっと広いお茶の世界と関わりを持ってきた背景から、それらをより多くの人と一緒に楽しみたいと思っています。 ChaChaCha の活動の中心は茶園にあります。茶園はお茶の木を育て茶葉を収穫する、お茶の原点となる大切な場所です。 お茶は多くの人の生活に馴染んでいる一方で、茶畑や茶園を身近に感じる人は少ないのではないでしょうか。そこでChaChaCha では、茶園の中で迷子になって楽しむメイズを作ったり、お茶摘みイベントを開催したり、「遊びに行きたい」と思ってもらえるよう工夫を凝らした茶園づくりにこだわっています。茶畑ではなく「茶園」と呼んでいるのも、そのためです。 また、茶園近くに滞在できる宿泊施設、茶道や抹茶ラテ作り体験といった味わうイベント、気軽に立ち寄れるティースタンドなど、茶葉の販売以外にも色々なかたちでお茶と関われる場を設けています。 お茶づくりを支え、お茶に支えられる地域のかたち お茶づくりは一人ではできません。茶葉栽培から飲み物としてお客様の手に渡るまでの間には、たくさんの人々がその工程の役目を果たしながら関わっています。 特に静岡のような茶産地においては、お茶づくりが地域のアイデンティティとして人々を繋いできました。茶業が賑わい地域に活気が生まれる、そんな時代もありましたが、現在ではその雰囲気を失いつつあります。 静岡の茶業に携わる多くの人が活き活きと働き、地域に住む人々が未来に希望が持てるようになったら、これほど嬉しいことはありません。